小学校英語の文字指導④【6年生の読む書く指導】
第一回目では新指導要領の内容から文字指導の内容についてまとめ、第二回目ではアルファベットカードを用いた活動例を紹介しました。前回は5年生の指導方法について紹介しました。
これまでの記事
第1回小学校英語の文字指導①【何ができるようになればいいの?】
最後となる今回は、6年生のアルファベット指導方法について、WeCanのワークシートと指導案例をもとに考えます。
6年生の文字指導は?
文科省HPよりダウンロード可能(ただし教職員限定)のワークシートを見ると、6年生では、アルファベットを書くスペースはあまり用意されていません。その代わりに、単語の頭文字の音に注目させるような活動が中心となっています。
僕の場合は、WeCanのワークシートを少し改変して使っています。下半分に4線ワークとチェック問題を行えるスペースを作ってあります。
まず今日学習する文字(スライドで言うとT)を伝えたあとで、「Tから始まる単語はなにがあるかな?」と子供たちに問い、単語を出し合う活動を入れます。文科省の指導案例では、ただ単に出させるのではなく、サウンドテニス(教室を2チームに分け、交互に単語を言わせるゲーム)をすることになっています。
出てきた単語は、どんどん板書していきます。その後で、全体で、読み方を確認します。その際には、「t , t, tennis. t, t, ten.....」というように、tの音を意識できるようにリピートしていきます。
音を確認した後に、大文字(T)・小文字(t)を上部の4線に書き、早く終わった子はみんなで出し合った単語の中から自分でいくつかを選んで真ん中の4線に書いていきます。
最後に、5つの単語を教師がいい、Tから始まる番号に〇をつけるという活動をやって終わります。これは消しゴムゲームなんかでもよいと思います。
さて、ここまで4回の記事を通して、指導要領や文科省教材から新学習指導要領におけるアルファベット文字指導についてまとめてきました。
ここまで書いてきて、アルファベットの文字指導においては、
・3年生から段階的にアルファベットの文字認識の指導していくこと
・5・6年生から始まる文字指導においては、字形認識だけでなく、
名称や音と結び付けていくことを大事にする。・単なる視写にならないように活動を工夫する。
こういったことを大事にしていくことの大切さを感じました。
さて、次回からは、話すこと【やりとり】~Small Talk~についてま