E-Lab. 〜小学校英語専科教員のブログ〜

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2019年度から小学校英語専科教員になった先生のブログ。小学校英語の実践記事や時事ネタが主です。

【教材シェア】所見文入力支援Excelシート

以前Twitterで、中学年向けの「外国語活動の所見文入力支援シート」を投稿しました。

 

 

ファイル自体はDMくださった方やFacebookグループで公開させていただいたのですが、今回コロナ禍の影響で苦労されている先生方の少しでも助けになればと思い、ブログでも公開(ダウンロード可)したいと思います。

 

使い方は以下の通りです。(ダウンロード用リンクは最下部にあります。)

 

 

1.クラス・名簿を入力する

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最初に学年クラスと名前を入力してください。

名前は名簿などからコピー&ペーストでも大丈夫です。

 

2.所見文例一覧を修正する。

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各UNIT6つずつ文例を入力できるようにしてありますので、それぞれの学校にあった例文を作成してください。とりあえず僕が作成した例文が4つずつ入っていますので、それをそのまま使っていただいてもかまいませんが、あまり推敲もしていないので変なところも多々あると思います。そのまま使用する際は、自己責任でお願いします。

 

3-1.所見文選択【方法①:リスト選択】

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 所見文を選んでいきますが、2つ方法を用意したので、やりやすいやり方で使ってください。

 1つ目の方法は、リスト選択方式です。ユニットを選んだ後に、【▼】で一番合致する文例を選びます。ただし、文例が長い場合は、終わりまで表示されないというデメリットがあります。

 

3-2.所見文選択【方法②:番号入力選択】

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もう1つの方法は例文一覧の番号を入力する方法です。

何番の例文を入力するかはっきりしている場合は、こちらの方法の方が早いと思います。

 

4.ダウンロード

ダウンロードや使用に許可は要りませんし、各学校内で共有していただくことは構いませんが、SNSやHPなどでのインターネット上での再配布(改変しての再配布含む)はご遠慮ください。

 

活用いただけた際には、コメントやDM(Twitter)などいただけると励みになります。

 

ダウンロードは下記リンクよりダウンロードしてください。

 

3年生 Let'sTry1用ファイル

drive.google.com

 

4年生 Let'sTry2用 ファイル

drive.google.com

 

多忙な先生方の少しでも助けになればうれしいです。

小学校英語の学習評価② ~外国語科の評価は3観点?5領域?~

新学習指導要領の実施に伴って、「テストはする必要があるの?」「成績はどうしたらいいの?」といった声をよく聞きます。これまでの外国語活動とは異なり、外国語科になると観点別評価をし、評定をつけなければなりません。おそらく通知表でも同じだと思います。では、外国語科の評価はどうしたらよいのでしょうか?

 

何回かにわけて、小学校英語の学習評価についてまとめていきたいと思います。

 

これまでのテーマ

小学校英語の学習評価① ~評価は何のためにするのか?~

 

今回のテーマは「評価の観点は3観点なのか?5領域なのか?」という点です。

 

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【新学習指導要領ではどの教科も3観点での評価】

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 新学習指導要領では、どの教科も、目標を【知識及び技能】【思考力・判断力・表現力等】【「学びに向かう力,人間性】の3つの柱で示しており、各教科の目標もそれに合わせて3つの柱で示されています。

 また、目標に対応するように、観点別学習状況評価の観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つとなっています(上図※)。

※これについては学習評価の在り方ハンドブック(国立教育政策研究所)に詳しく書いてあります。

【外国語科における目標は3つの柱で明示】

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 もちろん、外国語科においても、教科の目標が3つの柱で示されています。

(1)外国語の音声や文字,語彙,表現,文構造,言語の働きなどについて, 日本語と外国語との違いに気付き,これらの知識を理解するとともに,読 むこと,書くことに慣れ親しみ,聞くこと,読むこと,話すこと,書くこ とによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な技能を身 に付けるようにする。

 

(2)コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,身近で簡単 な事柄について,聞いたり話したりするとともに,音声で十分に慣れ親し んだ外国語の語彙や基本的な表現を推測しながら読んだり,語順を意識し ながら書いたりして,自分の考えや気持ちなどを伝え合うことができる基 礎的な力を養う。

 

(3)外国語の背景にある文化に対する理解を深め,他者に配慮しながら,主 体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。

(学習指導要領 外国語活動・外国語科より)

 (1)が【知識及び技能】、(2)が【思考力・判断力・表現力等】、(3)が【「学びに向かう力,人間性】に関連しています。

 そして他教科と同様に、評価をする際の観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つとなっており、指導要録の観点別評価もこれと同様です。

 

【英語の目標は4技能5領域で示されている】

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 外国語科における評価の難しさは、その下位目標である英語の目標が4技能(5領域)で示されていることだと個人的には思います。

 

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 具体的には、上図のような目標が書かれています。そのため、目標を考える際には、外国語科の3観点の目標と、5領域の目標をかけ合わせる形で目標を考える必要があります。

【評価規準は3観点×5領域=15】

 そうなると、評価規準を考える際にも、やはり3観点×5領域=15項目について考える必要があります。

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 これは、細かく分かれているので考えやすい反面、少し複雑になってしまっているようにも思われます。しかし、この15項目全てを1つの単元で評価していくのではなく、単元の言語材料や言語活動、子どもの既習知識などを考慮しながら、2年間を通じて軽重をつけながら指導と評価をしていくと考えた方がよいでしょう。

 具体的には各単元において、「重点的にどの領域に力を入れるかを単元計画を考える段階ではっきりさせておく」「一つの活動を評価する際に、知識・技能の側面をどこで見るのか、思考・判断・表現の側面をどこで見るのかといった観点ごとの視点をはっきりさせておく」といった工夫が必要になるでしょう。

【まとめ】

今回は主に、評価の観点についてまとめました。他教科と違い、英語は4技能5領域で目標が書かれているので、3観点で評価をしつつも、4技能をバランスよく指導していくという視点も併せてもっておく必要がありそうです。

小学校英語の学習評価① ~評価は何のためにするのか?~

新学習指導要領の実施に伴って、「テストはする必要があるの?」「成績はどうしたらいいの?」といった声をよく聞きます。これまでの外国語活動とは異なり、外国語科になると観点別評価をし、評定をつけなければなりません。おそらく通知表でも同じだと思います。では、外国語科の評価はどうしたらよいのでしょうか?

 

何回かにわけて、小学校英語の学習評価についてまとめていきたいと思います。

 

 

【形成的評価と総括的評価】

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「評価=成績をつけること」というイメージがありますが、それは違います。

 「評価」には「形成的評価」「総括的評価」の2つがあります。総括的評価は学期末や単元末に児童が目標をどのくらい達成したかを確認するための評価です。単元末のテストであったり、通知表などにつける評価は総括的評価にあたります。

 それに対して、形成的評価は指導の途中でそこまでの成果を把握し、その後の学習を促すために行う評価のことです。児童は自分自身の習得度を知り、学習活動を調整でき、教師は単元計画や指導方法などを改善できます。

 新学習指導要領においては、この「形成的評価」の重要性が強調されています。目標を達成するためには、形成的評価をしフィードバックを返していくことが大事だからです。

 

※「形成的評価」「総括的評価」に加えて「診断的評価」というものもあります。こちらは、単元前の子どもたちの状態を知るためのもので、レディネステストなどがこれにあたります。

【記録に残す評価と記録に残さない評価】

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 一方、国立教育政策研究所の参考資料には、「記録に残す評価」「記録に残さない評価」という表記もあります。これは、評価というのはテストのように全て記録に残して評価するものだけではなく、その都度子どもの様子を見取りフィードバックを返していくような記録を残さないで行うような形成的評価もあるということだと思われます。

 総括的評価は基本的に記録に残すものですが、形成的評価は記録に残すものと、そうでないものが考えられます。

 

【まとめ】

今回は、主に形成的評価と総括的評価について書きましたが、評価を成績をつけるためのものとと考えてしまうと、子どもにとっても先生にとっても苦しいものになってしまいます。あくまで、子どもがより力をつけるためのものという視点で指導に生かしていくことが大事だと思います。