GoogleスライドとGoogleサイトを活用して英語タッチ辞書をつくる!
先日,ICT実践についてお話する機会をいただき,英語タッチ辞書を紹介したところ,「作ってみたい」という相談をいくつか受けました。
これは作るのに,少し手間がいるので,今回の記事では,GoogleスライドとGoogleサイトを活用した英語タッチ辞書の作り方について詳しくご紹介したいと思います。
- ①Googleスライドにイラストを挿入する
- ②挿入する音声(mp3)を準備する
- ③Googleスライドに音声を挿入する
- ④GoogleサイトにGoogleスライドを挿入する
- ⑤Googleサイトを公開する
- 【サンプル】英語タッチ辞書
①Googleスライドにイラストを挿入する
今回は例として「果物」と「野菜」の英語タッチ辞書を作ります。
まずGoogleスライドにイラストを挿入します。
(画像はいらすとやさんよりお借りしています。)
この際,基本的には1枚のスライドに収めてください。
また,「果物」で1つのファイル,「野菜」で1つのファイルを作成します。
自動でGoogleドライブに保存されますが,フォルダを作成して同じ場所に保存しておくとよいですね。
(あっ,スイカとイチゴは野菜の仲間ですというつっこみはなしでお願いします。正確には「果物的野菜」と分類されるみたいですね…。)
②挿入する音声(mp3)を準備する
次に「音声」を挿入しますが,この音声の挿入の仕方は少し癖があります。
まず,挿入できるデータの種類はmp3形式のみです。
iPadのボイスメモやWindows標準で搭載されているボイスレコーダーはm4aという形式で録音されているので,こうした機能を使って自身の音声を録音した場合には,mp3形式に変更する必要があります。変更はiTunesを使ったり,無料のwebサービスを使ったりすると可能です。
また音読さんというサイトでは,自動で英文や英単語を読み上げてくれ,mp3形式でダウンロードすることができるので,こちらもおすすめです。
(無料で利用の際にはクレジット表記が必要になります。使用に当たってはサイトの利用規約をご確認ください。)
今回はこの音読さんで作成したファイルを利用します。
音読さんでは文字を入力し,言語と音声と速度などを設定し「読み上げ」ボタンを押すと音声が生成されます。その後,ダウンロードボタンを押すことでmp3ファイルがダウンロードされます。
mp3ファイルの名前は後で検索しやすいように,[Etouch-fruits-watermelon.mp3]のように,どのジャンルの何の単語かわかるような名前をつけておくとよいです。あとあとこれが重要になってきます。
また,音声ファイルは必ずGoogleドライブに入れておきましょう。「音声データ」などのフォルダを作成してその中に入れておくとよいと思います。
これらのファイル(スライドと音声データ)には,子ども達もアクセスできるようにしておく必要がありますので,共有設定から子供達も閲覧者として見れるようにしておく必要があります。
※下の画像では便宜上,[リンクを知っている全員]としてありますが,学校で使う場合には,校内であったり,○○市教育機関のみが見れるおいうようなドメインによる制限をかけておいた方がよいです。
③Googleスライドに音声を挿入する
スライドと音声が用意出来たら,いよいよ音声をGoogleスライドに挿入します。
①で作成したGoogleスライドを開き[挿入]→[音声]をクリックします。
音声をクリックすると,音声データを選択できるようになっています。
なぜかマイドライブにあるmp3ファイルがすべて表示されるという仕様になっているので,②できちんと名前をつけていないと探すのが大変なことになります💦データが増えてきた場合には,ワード検索が有効なので[Etouch-fruits]などと検索をするとよいです。
挿入されるとスピーカーマークが表示され,ここをクリックすると音声が流れるようになります。
これで大元のGoogleスライドが完成しました。
④GoogleサイトにGoogleスライドを挿入する
まずGoogleスライドの編集はiPadではできませんので,Windows PCかChromebookのChromeを使ってください。
Googelサイトを作るのはこちらです。
空白のページを作成するとこのようなページができます。
ワードなどを編集する感じで編集していくことができます。
タイトルなど入力したら,早速先ほどのGoogleスライドを挿入します。
右側のカラムにあるドライブを選択します。
Googleドライブ内のGoogleスライドを保存したフォルダを開き,さきほど作成したGoogleスライドを選択します。
サイト内に挿入されるので,大きさを調整して画面いっぱいにしておくとよいです。
果物と同じように野菜のスライドも挿入します。
⑤Googleサイトを公開する
最後にGoogleサイトを公開します。
この時にはサイトを閲覧できるユーザーに制限をつけるようにしてください。
校内や自治体内の制限をかけておくとよいでしょう。
全公開にすると校外からもアクセスできるようになってしまいます。
ウェブアドレスは,わかりやすいもの(例えばetouchなど)を半角英数で入力するとよいです。
公開が完了したら,あとは公開サイトのリンクをコピーして,Classroomなどで子ども達に配布すれば,いつでも見られるようになります。
また,授業が進むのに合わせて内容を加えていくことができるのもこうしたサイトやスライドでつくるメリットですね。
【サンプル】英語タッチ辞書
こちらが今回のブログ執筆のために作成した英語タッチ辞書のサンプルになります。
もし活用できそうだと感じた方は,オリジナルのものを作ってみてはどうでしょうか。