E-Lab. 〜小学校英語専科教員のブログ〜

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2019年度から小学校英語専科教員になった先生のブログ。小学校英語の実践記事や時事ネタが主です。

小学校英語の授業づくり①【言語活動って?】

外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

 上記は新学習指導要領の外国語科の目標の冒頭ですが、ここに「言語活動を通して」と書いてあります。「言語活動ってなあに?」「言語活動を通してって、どんな授業したらいいの?」というのが記事の主な内容です。

言語活動はどれ?

まず、次の画像を見てみましょう。

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この6つの活動の中で「言語活動」はどれでしょうか?

一見、すべて言語活動と思われますが、正解は・・・

 

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上の画像の赤く囲まれたものが、言語活動となります。

どんな違いがあるかわかりますか。

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実は青枠の活動はどれも英語でやりとりをする活動ではありますが、そこでの目的は言語材料(その単元で身につけさせたい語彙や表現)にたくさん言ったり聞いたりして慣れさせたり、定着させることが目的です。指導要領の中では、こうした活動を「言語材料について理解したり練習したりするための指導」として言語活動と区別しています。

 

一方で赤枠の活動では、互いの考えや気持ちを伝え合うなどの言語活動です。例えば、「自分のことを知ってもらいたいから、自分の好きなものを友達に伝える」や「自分の調べたおすすめの国をみんなにも知ってもらいたいから」といったように、やりとりする情報の中には自分や相手の考えや想いが入っています。

単元の中で言語活動をどう位置付けるか?

では、青枠の学習活動をしてはいけないのか?というと、そうではありません。

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大きく考えると、単元前半に「言語材料について理解したり練習したりする活動」を多くやり、単元の後半に「互いの考えや気持ちを伝え合う言語活動」がくるという流れが基本となります。(もちろん実際はここまできれいに切り分けれるものでもないです。)

 

ただし、単元最後に言語活動をやればそれ以外の時間はやらなくてもよいというわけではないので気を付けましょう。単元の最初であっても、必要感を高め、互いの考えや気持ちを伝え合う言語活動ができそうであれば入れていってもよいと思います。

 

また、1単位時間の授業においても、前半に学習活動が、後半に言語活動がくるのがベーシックな流れになります。 

 

最初に書いたように、新指導要領では「言語活動を通して」資質・能力をつけるのですから、単元を通して青枠の活動ばかりという授業ではいけません。必ず「言語活動」と呼べる活動が、単元の中に位置づけられていることが大切です。

 

さて、では、どのように言語活動を位置付けて、単元をデザインしていけばよいのでしょうか?

 

これについては次の記事でお伝えします。キーワードは「単元を貫く言語活動」です。

 

*1

*1:参考文献:「小学校学習指導要領解説」「外国語活動ハンドブック」「なぜ、いま小学校で外国語活動を学ぶのか」