小学校英語の学習評価① ~評価は何のためにするのか?~
新学習指導要領の実施に伴って、「テストはする必要があるの?」「成績はどうしたらいいの?」といった声をよく聞きます。これまでの外国語活動とは異なり、外国語科になると観点別評価をし、評定をつけなければなりません。おそらく通知表でも同じだと思います。では、外国語科の評価はどうしたらよいのでしょうか?
何回かにわけて、小学校英語の学習評価についてまとめていきたいと思います。
【形成的評価と総括的評価】
「評価=成績をつけること」というイメージがありますが、それは違います。
「評価」には「形成的評価」と「総括的評価」の2つがあります※。総括的評価は学期末や単元末に児童が目標をどのくらい達成したかを確認するための評価です。単元末のテストであったり、通知表などにつける評価は総括的評価にあたります。
それに対して、形成的評価は指導の途中でそこまでの成果を把握し、その後の学習を促すために行う評価のことです。児童は自分自身の習得度を知り、学習活動を調整でき、教師は単元計画や指導方法などを改善できます。
新学習指導要領においては、この「形成的評価」の重要性が強調されています。目標を達成するためには、形成的評価をしフィードバックを返していくことが大事だからです。
※「形成的評価」「総括的評価」に加えて「診断的評価」というものもあります。こちらは、単元前の子どもたちの状態を知るためのもので、レディネステストなどがこれにあたります。
【記録に残す評価と記録に残さない評価】
一方、国立教育政策研究所の参考資料には、「記録に残す評価」「記録に残さない評価」という表記もあります。これは、評価というのはテストのように全て記録に残して評価するものだけではなく、その都度子どもの様子を見取りフィードバックを返していくような記録を残さないで行うような形成的評価もあるということだと思われます。
総括的評価は基本的に記録に残すものですが、形成的評価は記録に残すものと、そうでないものが考えられます。
【まとめ】
今回は、主に形成的評価と総括的評価について書きましたが、評価を成績をつけるためのものとと考えてしまうと、子どもにとっても先生にとっても苦しいものになってしまいます。あくまで、子どもがより力をつけるためのものという視点で指導に生かしていくことが大事だと思います。
withコロナでもできる小学校英語アクティビティ 20選
<2021/01/20追記>
緊急事態宣言が多くの地域で解除され、5月中に学校が再開されました。しかし、その一方で、分散登校であったり、グループワークの禁止であったり、授業においてはかなり多くの制限がかかっているところも多くあると思います。
また、2020年末から第3波が全国的な広がりを見せており、再度授業での制限がかかっている地域もあります。
そこで、今回は、そういった制限が課されている地域においても実施可能であるアクティビティやゲームをまとめてみました。まとめるにあたって、以下の条件をクリアしていると判断したものをまとめています。
HP上で確認したい場合は、このままスクロールしてご覧ください。
pdfで確認したい場合や印刷したい場合は、下記よりファイルをダウンロードしてください。
- ①一人カルタゲーム
- ②一人ポインティングゲーム
- ③タイムトライアル
- ④クリスクロス(クロスファイア)
- ⑤ミッシングゲーム
- ⑥サウンドテニス
- ⑦古今東西ゲーム
- ⑧サイモンセッズゲーム
- ⑨Not 31st ゲーム
- ⑩カード並べ
- ⑪ワード当てゲーム
- ⑫3ヒントクイズ
- ⑬デスティニーゲーム
- ⑭3ヒントクイズ ~質問ver.~
- ⑮ヒントゲーム
- ⑯ボンゴゲーム
- ⑰BINGOゲーム
- ⑱アルファベットBINGO
- ⑲インタビューBINGO
- ⑳Which do you like? ~ディベートゲーム~
①一人カルタゲーム
②一人ポインティングゲーム
③タイムトライアル
④クリスクロス(クロスファイア)
⑤ミッシングゲーム
⑥サウンドテニス
⑦古今東西ゲーム
⑧サイモンセッズゲーム
⑨Not 31st ゲーム
⑩カード並べ
⑪ワード当てゲーム
⑫3ヒントクイズ
⑬デスティニーゲーム
⑭3ヒントクイズ ~質問ver.~
⑮ヒントゲーム
⑯ボンゴゲーム
⑰BINGOゲーム
⑱アルファベットBINGO
⑲インタビューBINGO
⑳Which do you like? ~ディベートゲーム~
以上、20の活動を紹介しました。授業のねらいや、子どもたちの実態に合わせて活用していただければと思います。
とにかく、この状況が一刻も早く落ち着き、普段通りの授業ができるようになることを願っています。
HP+NHK for School動画を活用した休校中の課題を作ってみた
休校が長引き、「休校中の課題をどうするのか?」「オンライン授業をするのか?」「授業動画を撮影して配信するのか?」といった問題が各学校で出てきていることと思います。
今回は、HP+NHK for Schoolを使うことで、休校中の課題として教科書の内容とも関連させながら児童生徒に取り組ませることができないかということを試しに作ってみたという記事です。
今日のテーマ
スペルって何?
ウォーミングアップ:アルファベットの復習をしよう
ABCのうた byひまわり(♬ABCDEFG)歌詞付き|童謡|ABC Song|
基礎英語0~世界エイゴミッション~を見て学ぼう
基礎英語0~世界エイゴミッション [英語 小5~6]|NHK for School
※見たら、このHPにまた戻ってきてくださいね。
見終わったら5つの質問に答えましょう
わからない場合は、もう一度動画を見直そう。
問題1
問題2
問題3
問題4
問題5
終わりに
今回はNHK for SchoolとHPを用いた休校中の課題を試しに作ってみました。
単に動画を見せると、どうしてもさーっと見て終わってしまうということがあるので、後ろにチェック用の問題を用意するこいとで、立ち止まって考えたり、動画を見返すきっかけを与えられるかなと思いました。
ただ、デメリットとしては、教科書をほとんど使用していないということと、思ったより手間がかかるということですね。また、NHK for Schoolは埋め込みができないため、このHP上で完結しないという問題もありそうです。